ロブスター 感想

『ロブスター』

 

愛に共通言語は必要か？

 

近頃ヨーロッパ映画いいなあとなっており、手を伸ばしたのがこの監督。

以前他のレビューサイトにて籠の中の乙女が絶賛されていたので気になっていました。

 

恋愛体質気味の20代女の私の感想としては

いやそんなに共通項目って必要？？？？でも確かにそうじゃないとこんな会場では発展しねーよな！

 

婚活イベントにもマッチングアプリも経験した事がありますが確かにああいう会場では共通言語がないと会話すら成立しない！会場内にはびこる謎の緊張感！話しかけるも全く盛り上がらない会話！こんな思いするのであれば一生独りでいいと落ち込む！

しかし翌月このまま一人で生きていくのは耐えられない！もう無理誰でもいいから付き合いたい！でも出来たら出来たで始まるアラ捜し！！！その結果情緒が爆発する！

 

ホテル内での出来事はすべて婚活に参加した事ある人間ならああああ分かるううううやっぱ自然な出会いマンセー…となるはずです。

にしてもホテル内での出来事は本当に辛く、虚しく、元妻との幸せだった頃の記憶が思い出されるばかりでしょう。誰だっていいけど誰でもよくない。だからやっぱり違うとなったときものすごい勢いで関係が崩れてしまう…。

恋人といる時、相手の気持ちを知るためにテレパシー能力があればいいのにと思います。

でもそんな能力があればきっと恋愛なんてしなくなる。分からない部分があるからその空白を勝手に埋めてしまう。その空白に埋めた答えは相手にとっては不正解なのに。

それがホテルを抜け出した後の生活だと思います。

本当に彼女はそれを望んでいるの？確認した？共通言語（今回でいう近視です）はそこまでして必要な事？

 

あとリーダーは自由主義者の冷酷者ですが、そこまでして恋愛結婚いや信頼できる人間関係？を遠ざける理由ってなんなんでしょうね。あれだけ賢いのであれば恋の熱に浮かされた低能が何かしらのアクションを起こしてくるとは予想がつきそうなものなのに。バツという名の抑圧をしていれば抑え込めると思っていたのでしょうか。人の上にたてるものって賢くても人心掌握力がないと一気にダメになりますよね。一番簡単そうな所なのに何でそこ意識しないんでしょうか。

 

主人公のコリンファースも周辺を不幸にさせまくってるのもマジで謎。

そこまでして自分を恥かしめたやつに報復させたいか？ベンウィショーに関してはあいつらが勝手に幸せになってるから勝手にどうぞとはならないもんかね。

 

 

終わり